お庭もピカピカ心もピカピカ幸せなお庭をつくるお庭づくり
7つのステップ
鳥越俊太郎さん推薦
『お庭の防犯対策をチェック』 ~知られていないお庭の防犯対策~
(本書より抜粋)
いろいろなお客様に接していてよく思うのは、みなさんお庭の安全性に関する意識は、残念ながらあまり高くないということです。
家の中の安全性に対する意識は高い方が多いのですが、お庭となると、あまり気が乗らなくなるようです。しかし、お庭のつくりかたを工夫すれば、効果の高い防犯対策を取ることができるのです。
実は私たちお庭をつくる業者の多くは、お庭の安全性についてあまり考えていません。業者はお庭をつくるだけが仕事で、そのあとのお客様のライフスタイル、生活のことは関係ない、という考え方がまかりと通っているので、安全性がおろそかになってしまうのでしょう。
私は、お庭の安全性について、以下のようなチェックポイントをリスト化して、いつも確認するようにしています。
これからお庭をつくる方も、すでに家にお庭がある方も、ぜひ実際にチェックしてみてください。
お庭の設計に関するチェックポイント
□お庭の植物は見通しよく配置されているか。
外からお庭が見えるように、見通しよく植物が配置されていることが防犯上重要になります。
□お庭の植物は見通しよく手入れされているか(既存のお庭の場合)。
手入れされずにジャングル状態になっているのでは、防犯の観点から見ても好ましくありません。
□お庭の死角になっている部分には、砂利が敷き詰められているか。
お庭には、何か障害物などがあり、家の中から見渡せない部分がどうしてもできてしまいます。この死角部分には砂利を敷くことをお勧めします。
つまり、誰かが歩いたときに、「音が聞こえる」ようにしておくのです。この方法は防犯上大きな効果があります。
□二階家の場合、外から二階に上がれる足場がある場合は要注意。
足場になる部分があると、そこから二階に侵入されるおそれがあります。ある場合は、その部分を取ってしまったり、外から見えないように隠したりする対策が必要です。
□門扉に防犯性能があるか。
門扉はカギが掛けられたり、動かすと音がするようになっているでしょうか。いすれにせよ、見知らぬ人が容易に入ってこられるような門扉は不用心です。
□家の周囲のフェンスには、防犯性能があるか。
前述したように、フェンスは高くする必要はなく、中が見えることのほうが重要です。さらに乗り越えにくくなっていれば、より安心でしょう。
屋外照明や安全装置に関するチェックポイント
□夜間に、門灯、玄関灯は明るくついているか。
当然ですが、明るい状態のほうが防犯上は安心です。
□勝手口にセンサーライトが取り付けられているか。
暗がりのなかで動くものがあると。自動的に点灯するセンサーライトは防犯の役に立ちます。センサーライトはホームセンターなどでも売っています。
以上、お庭に関係する防犯上のチャックポイントを挙げました。ちなみに、私の会社では、お客様の安全のために玄関、ドア、窓、ベランダ、車庫、近隣環境なども含む、お庭まわりの防犯対策を呼びかけています。